消費者プレゼントキャンペーン
プレゼントキャンペーンはお取引先様全体での出荷数で見ると
効果的かもしれませんが、各店舗様での販売数には影響しません。
下図は首都圏の某チェーン店での或る商品の販売数推移です。
青の線は赤の線の翌年の値です。
この商品は店頭販促活動を全く行わないので、販売数が前年割れしています。
赤い線の販売数推移に対して赤矢印の期間に消費者プレゼントを、
青い線の販売数推移に対して青矢印の期間に消費者プレゼントを実施。
これによって、明確に伸びたとは言えません。
店舗別に見ると、日常の変動と区別できません。(このグラフは非公開)
赤の線では月間特売の効果でやや持ち上がっています。
グラフ左の季節行事にあわせたチラシ+エンド展開が明確に効果が出ています。

売場の棚を見ればわかりますが、キャンペーンの告知は、ほとんど付いていません。
応募ハガキは専用コーナーに有り、商品の前には付いていません。
キャンペーンをやっていることがお客様に伝わっていないのであれば、
効果は出ません。
消費者キャンペーンで、ある種のキャラクターやタレントを起用すると
お客様からの問い合わせが殺到することがあるので、それらの場合は
お店様も気を使いますが、これらは、メーカーがツールを持ち込んでおり、
さらに、マス媒体での告知をしているので、お客様に情報が伝わっています。
そのような活動をしていない商品に対しては、ほとんどの場合、キャンペーンの実施を
意識して売場を作る売場担当者はいません。



メーカーからすれば、仮に取扱が20000店で、
1店の週販数が0.5個だったものがキャンペーンにより0.8になったら、
全体で見れば、大きな伸びです。
しかし、店舗では日常の変動の範囲でしかなく、CPの効果など実感していません。
店が売り込めば400%や600%などの値になります。