エンド陳列

エンドに出せば売れるので、皆、エンドを獲ろうとします。

下図は首都圏某チェーンでの例です。

以前から有る商品で知名度もあり、日頃から売れている商品です。


「0週」に試食販売を行い、そのまま翌週「1週」もエンド展開を継続しました。

充分な売上が見られます。


下図は試食販売の項で、試食販売後もエンド展開を継続した店舗の例です。
(価格の項で示した図と同じものです)


エンドに出ていても、何もしていない時と同レベルの売上です。

お客様にとって馴染みの無い商品は、単にエンドに出すだけでは売れません。

お店の方は、経験的にこのような事が分かっているので、売れた実績のある物は

エンドに出しますが、そうでない物は出しません。
















1990年頃にFMRが行った実験では、エンドに、売れ筋商品を3、新商品を1、既存商品を1の構成比で陳列した時の売上を100とすると
売れ筋商品を1、新商品を2、既存商品を2で陳列し場合は売上が130になったそうです。
売れ筋ばかりをエンドに出すのではなく、売り込む商品も出した方が良いのですが、店舗は売れ残りリスクは避けたいので、
いつも同じような商品構成のエンドになっています。


以前、当社で、あるカテゴリーの売れ行きについて、店舗にヒアリングを行ったところ、ある店舗では、
「自分たちが売り込んだ商品が最も売れる商品です」と言い切っていました。