価格の効果
商品の価値が理解されていない場合は、
安くしても売上は伸びません。
一方、市場に浸透した商品は明確に変動が現れることがあります。
下図は、首都圏某チェーン店でのグロサリー部門の商品Aと商品Bの
販売数推移と売価の推移です。
商品AとBは十年以上前から市場に根付いた商品であり、
通常売価や容量も、ほぼ同じ物です。
商品Bの販売数と売価が連動していることが顕著に見られます。
売価が下がると見事に販売数が上がります。
そして競合のAの動きにも影響されています。
商品Aは半年間セール売価です。
下図の期間では通常売価になった事がありません。
セール売価でも、時にさらに安くしたり、ポイント還元などを付加し、
刺激を与えています。
Aが通常売価に戻った時はどうなるか・・・

下図は試食販売の項で示したグラフから、
試食販売後もエンド展開した2店の値を抜き出したものです。
赤丸の箇所が「特売売価でエンド展開」していた実績です。
新商品で知名度が全く無い商品です。
エンドで特売売価なのに、何もしていない時と販売数が変わりありません。
知らない物は安くしても販売数は伸びません。
商品内容を知ってもらう工夫も同時に行わなくてはなりません。


